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シラスウナギ 2012 不漁 相場 密猟 価格高騰 [◆ ニュース]



シラスウナギ 2012 不漁 相場 密猟 価格高騰

不漁のため価格が高騰しているシラスウナギの密漁が横行している。大阪府警が今月8日に元漁師の家族4人を摘発したが、第5管区海上保安本部(神戸市)は今年に入りすでに5人を摘発。漁業許可を出す自治体や海保に対する密漁通報も大幅に増えており、関係者からは乱獲による資源の枯渇を懸念する声が強まっている。シラスウナギは、国内では鹿児島~宮城の太平洋側沿岸の河川に生息し、自治体の許可を得た漁師が捕獲、養殖業者や仲買人らに販売している。

近畿と四国の太平洋側を管轄する5管本部によると、高知海上保安部が3月に高知市の漁港で密漁していた男2人を県漁業調整規則違反容疑で摘発。4月には神戸海上保安部が1人、5月に徳島海上保安部が2人を摘発した。シラスウナギ漁は、自治体によって異なるが、おおむね年末~春にかけて漁期が設定されている。しかし、今年は漁期終了後の密漁が目立っているという。

 高知の2人も本来は許可を得ていたが、3月5日の期間終了後に密漁し、「高騰していていいもうけになる」と供述。高知海上保安部に漁期終了後に寄せられた密漁の通報は昨年の2倍以上の10件に上っている。水産庁によると、平成21年のシラスウナギの推定漁獲量は24・7トンだったが、22年は9・2トン、23年は9・5トンと不漁が続き、今年はさらに極度の不漁だったという。

 日本養鰻漁業協同組合連合会によると、養殖業者による買い取りの平均価格は1キロ250万円で昨年の約3倍に高騰。不漁の原因は不明だが、価格高騰時に密漁が増える傾向があり、乱獲も影響しているとみられている。養殖業者や仲買人ら買い取り側で密漁を疑うケースもある。しかし、買い取り側に漁業許可の有無を確認する義務はなく、漁期が終わった後でも「いったん水槽で保管し、まとめて売りに来た」と説明されたり、漁期が終わっていない地域に売りに来たりされるとチェックは難しいという。

 一方、大阪府内では南部だけでなく、淀川などにもシラスウナギが生息。漁業許可を出す府水産課には昨年まではなかった密漁情報が約10件寄せられているという。担当者は「このままの状況だとウナギが激減し、日本の食文化の一つがなくなってしまうかもしれない」と話している。シラスウナギ 生後半年ほどのウナギの稚魚。体長は3~5センチで半透明。ウナギは夏頃にマリアナ海溝で産卵、孵化(ふか)し黒潮に乗って日本や台湾、中国に運ばれてくる。2~3年後に再び産卵のため同海溝に戻るとされているが、詳しい生態については明らかになっていない。




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