節電 北海道電力 電力不足 苫東厚真火力発電所4号機 運転停止 [◆ ニュース]
節電 北海道電力 電力不足 苫東厚真火力発電所4号機 運転停止
北海道電力は、北海道厚真町の苫東厚真火力発電所4号機(出力70万キロワット)を定期検査のため、20日午前0時10分過ぎに運転停止した。北電の発電所では、今月5日に定期検査入りした泊原発3号機(91・2万キロワット)に次ぐ2番目の主力施設。道内の電力供給は夏場に向け、一段と厳しい状況となり、道内でも本格的な節電対応が求められる。
検査は10月22日までの約5カ月間の予定。ボイラーの蒸気管など主要な設備を取り換える。北電は「もし事故があれば作業員の人命に関わる部分の補修なので、停止はやむを得ない」と説明する。
道内の電力需給見通しでは、猛暑になれば8月に1・9%の電力不足が見込まれる。政府は火力発電所をフル稼働させ、原発の発電分を補うよう促している。北電は同4号機の検査時期について、泊原発の全停止後にならないよう検討した。しかし、原発再開の見通しは立っておらず、道内で電力需要がピークになる冬場までに4号機を再開させることが妥当と判断した。
北電は節電目標として、10年夏比7%を要請しているが、他の火力発電所の老朽化が目立っており、万一トラブルが重なれば計画停電に踏み切らざるを得ない。川合克彦社長は18日の記者会見で「十分点検していきたい」と述べた。
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